郷土の大先輩 安田善次郎
汗かき税理士は 意志の力 という小さな本を持っている。著者は安田善次郎
これも値段のない本です。安田生命保険会社の創業120周年を記念して平成12年に刊行された。これは100円で買った。こんないい本が100円とはこたえられん。
安田善次郎といっても知る人ぞしるでしょうね。明治の日本の金融王とでも言うべきか。かつての超優良銀行 富士銀行など芙蓉グループをいしづえををきづいた人。
意志の力
翁は本の題名にもあるとおり、意志の力を大変重要視される。本当は違うような気がする。構想力も雄大なものがあると思うが、若い人のためにあえて言っているのかもしれない。
万人必成の出世術
私の60年来の経験を以て、今日の青年のために、これならば、出世間違いなしという確かな所を話してみよう。
その第一は各自の確固たる目的に対して進むべき順序を定め、その順序を一歩一歩と踏み固めて着々と進んで行くことである。絶えず自分の実力を貯えて余りあるようにして、徐々と進むことちょうど階段をきづくように一段一段と踏みしめ踏み固め登って行くならば過ちはない。
第一があるから、第二があるのかと思うとその後は別の話なので、これ一つらしい。
つぎ 凡人大成の第一義
いかなることがらにも、自分の目的以外のものに対しては断固として馬耳東風、少しも念頭を振り向けず、一挙一投足の徹力すら他事を打つさず、全心全能力を挙げてその志すところに集注すること、これ如何なる凡人も必ず大成し得べき秘訣である。
これも前のと同じようです。
意志の強い人となる方法であるが、
次のみっつである
第1は本来の性質
第2は家庭の家風と父母の訓練法
第3は幼児における自身の心がけ習慣による。
これでは、小さいときにもう勝負はついてるということだな。あんまり救いようがない。小さいときに意志の強くなった人はさらに大きくなって励まねばならないわけである。
克己力行の習慣養成法
第1 日々の練習によって習慣をつくる
第2 趣味を以て誘惑に打ち勝つ
なかなかつらいね。アメリカの偉人フランクリンと似てるような気がする。文明開化のころの人の共通性であろうか。
さて成功の瞬間である。
翁の家柄は前田家の下級家臣であった。ほとんど百姓同然の家来である。
小身者が道で物頭に出会うと、たとえ雨がふっておっても下駄を脱いで土下座をしなければならない時代に、、大阪の町人で前田家にカネを貸しているものの手代が御用金を持参して富山の城下に来るときは、前田家の勘定奉行様が大勢の供回りを連れて、わざわざ城下外れまで出迎えをされる。
私はこれを見て実に驚いた。金力の威光はいかに大いなるものであるか痛切に感じた。人間は金を溜めるに限る、自分も一生懸命稼いで大金持ちになりたいと思った。
これが天保のおわりぐらい、翁が17歳、高校生ぐらいであるか。17歳の時に江戸に向けて出奔、20歳のときにも出奔、21歳親の許しを得て江戸にで玩具屋に奉公した。安政5年1858年のこと。もう幕末まで10年ほど。
人には一歩一歩確実になんて言いながら、ご自分は侍の跡取りのくせに江戸へ出奔している。堅実な性質の人が、勝負したのである。この勝負が無ければ善次郎さんは明治維新のあとは、富山でお百姓をしていたのであろう。
両替商で成功
30歳のときに(慶応3年1867年)幕府の古金回収取り扱い方を一手に引き受けて数千両の元手を作った。テロを恐れる危険な情勢で他の両替商がしり込みしたそうである。何万両ものお金を強盗に奪われないように、夜中に夫婦してゴミために隠したそうである。10年にして、また命がけの勝負をしたのである。もう明治維新の幕開けは翌年。それから翁の大活躍が始まるのである。
姫野会計 汗かき税理士ブログから
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